自分の「好き」を信じて
情熱と好奇心がプロを育てる
試行錯誤が新しい技術を生み出す
小学校の頃からものづくりに興味があり、進学先として高専を選びました。高専では物質工学科を専攻し、有機系や物質の状態など主に化学について学んできました。授業の中でも特に実験やデータ解析が面白く感じました。実験では理論とは異なる結果になることがあり、知識とは実際に手を動かして初めて得られるのだなと感じました。
就職活動中、当社の技術開発部の方と面談した際、高専出身の技術者が多数活躍していることを知り、「ここなら私も活躍できるかもしれない」と思い、入社を希望しました。
入社して間もないですが、すでに新しいボンディングワイヤの開発に携わることができており、とてもやりがいを感じています。
現在私は、新しいボンディングワイヤの試作や評価を担当しています。当社の現場は学校の研究室に似た雰囲気があり、すぐに馴染むことができました。ただ、学校で行ってきた研究とは違い、量産化に向けて生産効率の観点も持ちながら「現場スケールで考える」開発を行う必要がありました。
当社には最新の開発設備が揃えられていますが、現在の設備では対応できない作業が発生することがあります。そのような場合でも、上司の方には気軽に相談するこができ、新規設備の導入に向けて動いて下さり、充実した環境で仕事ができていると思います。また、作業中の相談についても具体的な解決策を提案してもらうなど、親身に対応していただけるのでとても仕事がしやすいと感じています。
学生の頃はカリキュラムで実験の内容が決まっており、その通りに自分だけで実験を行ってきましたが、会社では周囲のメンバーと一緒に開発を実施する必要があります。そうした全体を意識した動きが出来たときに、自分の成長を感じました。
また、試作の場面では失敗も一つの成果として捉えており、予測と違うことが起きたときは「試した甲斐があったな」と感じます。何度もトライアンドエラーを繰り返すうちに、徐々に最適解が見えてきます。そうして少しずつワイヤが改善されてきた時に、面白さや、やりがいがあると感じます。
技術開発部のメンバーは、それぞれ高い専門性と経験を持っています。部内会議は議論が非常に活発で、一つひとつの提案がとても的確なため、会議の中でたくさん学べていると感じています。
私は一人の社会人としても、当社の一員としても「まだまだだな」と思うことがたくさんあります。そう感じることが学びのモチベーションにもつながっており、新しく学んだ金属の専門知識などが開発の仕事に活かせるので、とても楽しく感じています。
社会人として一人前になること、また金属を扱う技術者としても一人前になれるように、日々努力を続けています。
出社
メールとスケジュール確認
試作作業
業務スケジュールに沿って作業を実施
昼食
同僚の方と一緒にお弁当を食べる
会議
技術開発部の全体会議が週1~2回ある
自分の担当外の製品についても参加している
休憩
試作品試験、データまとめ
試作結果を整理して先輩に報告し、
次に実施する試験の検討を行う
退社